訃報のお知らせ 森田睦さん(画家・詩人)

2024年1月14日 孔版画家、詩人、画家などとして活躍された森田睦(本名・森田嗣雄)さんが逝去されました。88歳でした。
森田さんは1935年東京生まれ。水道橋謄写学院で謄写版を学び、スミダぐろりあ工房を主宰、カット集や謄写版刷りの詩集「夏の死」を発行。詩をきっかけに若山八十氏氏のすすめで甃土会へ入会され、孔版画作品制作、個展開催と精力的に活動されます。甃土会が解散された後も、本間吉郎さんと交流が深く、二人展も度々開催。講演会、執筆、展覧会などを通じ、ガリ版文化の伝承にも貢献されました。近年も詩画、句作など創作活動を続けられ、2023年8月には個展「百句百書展」(ギャラリーアビアント/東京)を開催されるなど、最期まで精力的な創作活動を展開されました。

近年の連作、詩画『レクイエム/戦争・震災・原発・子供』はリアス・アーク美術館(気仙沼)に所蔵、和歌山県立近代美術館、山形謄写印刷資料館、東近江市ガリ版伝承館(滋賀)、緑図書館(東京都)などに多くの孔版画作品が所蔵されています。当会でも追悼展を検討したいと思います。

これまでのご活躍に感謝し、ご冥福をお祈りいたします。

2023年8月8日/個展「百句百書展」ギャラリーアビアント(東京)会場にて
森田睦氏 孔版画作品